2013年8月22日

漫画「はだしのゲン」を直接読んでいないので作品の質の良し悪しに言及できないが、松江市で市民(おそらく一部?)からの陳情により学校で閉架の措置をとり、鳥取市でも小学校の保護者からのクレームをきっかけに児童書コーナーから事務室内に別置きしているという。

15日の当コラム(NPO法人「日本禁煙学会」が映画「風立ちぬ」に付けたクレームに違和感)と同様、クレームが持つ危うさの事例と言える。

いま、学校が危ういと誰しもが思い、国も「教育再生実行会議」などで検討しているのは承知のとおり。
このような現実に出会うたび<組織とは(まして国家とは)そういうものとの認識に立つべきと思う。一人の人間としては誰でも良きお父さん、お母さんであっても、一端組織 の中に身を置かれると異なる立場に立たされるのは過去の多くの事例が 物語っている。>といつも思うことだが、それでエクスキューズにはしてはならないとも思う。

上記のような国の会議や市町村レベルの教育委員会などに期待を持たずに現場にいる関係者(子どもの親、学校の教員)に期待するしかないと思う。

教員や子どもの親が動いて変わらなければ根本は何も変わらないはず。