今日は朝刊の一面トップを見て驚かされた。
防衛省方針『背広組優位を転換』「文管統制の規定全廃」とある。
阿倍政権となって憲法改正に向けて一歩一歩外堀が埋められるような流れを感じているが、その一連の動きの一つと観て取れる。
元来、戦中や戦後1954年の防衛庁・自衛隊の発足時に旧軍が暴走した反省から生まれたのが文官統制。
文官統制は誰しも武力(武器)を持つと使ってみたくなるという人としての心理(制服組)に楔を打つためのものと思う。
言い方変えてみよう。
以前のコラムでも次のように書いた。
「組織とは(まして国家とは)そういうものとの認識に立つべきと思う。一人の人間と
しては誰でも良きお父さん、お母さんだけれど、一端組織の中に身を置かれると異な
る立場に立たされるのは過去の多くの事例が物語っている」
組織も武力(武器)を持った組織(国家)はさらに始末が悪いと言える。
戦闘のグローバル化が進むこの時代、軍隊を放棄した憲法を持つ唯一の国ということが日本の差別化と思うのだが・・・マイナーな考えになりつつあるのだろうか。