色の褪せ三四半世紀経し写真湧き出づ記憶色補へり
作品:写真短歌(共同制作)
投稿者:
・写真提供者 畠中正一(NPO法人相双歴史文化保存会)
・短歌 黒沼貞志
コメント(by畠中さん):
終戦を記念し謹んでご紹介させていただきます。(写真は私の祖父母家族。)
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愛しきものへ
  すみ子へ
              少尉  齋藤 一六
              昭和20年3月10日
              スマトラ島バレンバン州にて戦死
              大分県別府市大字別府出身 31才

我は大君の赤子なり。今大君の御為、果つるは男の本懐なり。
御前も軍人の妻覚悟は有りしと信ず。決して嘆くべからず。
我亡き後は小生の分まで御両親に孝行たのむ。大野の父を
呉れぐれもたのむ。良縁あれば結ぶべし。南方の空より
最愛のすみ子の幸福を祈りつゝ。
            昭和18年11月18日書 一六
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原文のまま
令和3年靖国神社頭掲示
愛しきものへ
投稿日2021年8月15日
投稿者kuronuma