主人公がヨーロッパを出張した同僚から聞いた海外のジョークとして書いているが言い得て妙なので転記して紹介する。
「この世で善行を積んだために、死後、天国へ行った男が、天国にも地球と同じ国があ るのを知った。だが、天国は、それぞれの国が役割を担って運営されていて、政治
は アメリカが、警察はドイツが、料理やファッションはフランスとイタリアが担当し
ていた。日本は?日本は何を担当しているのかを訊くと、さまざまな分野における
「下僕」であったという。
そこで男は、地獄ではどうなっているかと思い、地獄を見学に行くと、警察はイタリ
アが、料理はイギリスとドイツが、政治は日本が担当していたという。地獄は最低の
システムだったってジョークなんです。」
別の場面で、宮本は日本の政治(政治家)について主人公に語らせている次の言葉がある。
地獄で政治を日本が担当している理由のひとつになっているのではないだろうか?
「そんな慈愛と担力を持った人間は、政治家や官僚にならないんだよ。最初から、そ
んな道を選ばないんだ。だって、権力志向とは無縁なんだから。
こざかしい才覚だけの連中が、国家権力をうしろ盾にして、いばりたくて、甘い汁を
吸いたくて、そのための椅子をめざすんだ」
政治家や広い意味での首長や地方の議員を職業(生業)とするシステムにそもそもの限界があるように思う。
このコラムでも何度か触れている。その一つを再録すると次のようになる。
当方の考えは「性悪説に立ちせめて地方議員の活動は無給(又は実費)ボランティア
とすべき」である。
2012.09.03の当コラム「TV番組「アカルイミライ」で知った町議員のあり方」で
知った南木曽町議員のあり方”を取上げた。
また、&2014.08.05「地方議員、議会のしくみについて思うこと」でも地方議員のあ
り方の好事例として取上げボランティア制度の採用を挙げたが、その後も相も変わら
ずの不祥事続きであり今回は「性悪説」という点について触れたい。
その後のより詳しい情報収集で分かった他国の例を挙げると次のようになる。
・住民自治の考えが長年浸透してきたスイスでは住民の代表者が生業とは別に議員
として夜間に議会に通う
・イギリス、フランス、スエーデンなどでは地方議員は原則無給
当地の市議会議員の多くは「議員は年中無休で忙しくて大変だ」と嘆くが次のように
問いたいと思う。
・その忙しさの大半は選挙区の住民の冠婚葬祭が占めてはいませんか?
・そして、当選した翌日から次の選挙の票集めに忙しいのではないですか?
これらの原因は「議員を食べるための職業としていること」に尽きると思う。
先のコラムでも書いたが再度問いたい!
半ば義務とも言える裁判員制度のような制度はどうだろうかと。