2015年8月8日

この紙面に本記事の他に次の見出しで福島第1原発関係2件が纏まって掲載されていて原発に関する問題の関係が判り易く感じられたが・・・。
・「汚染水対策 一歩前進も道半ば」
・「3号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出し作業用カバーを公開」

特に気になったのがこの福島第1原発汚染地下水の海洋放出容認「漁業再開一番の特効薬」という記事。
この記事については次の観点についても触れてくれると読者に参考になると思う。

それは「サブドレン&地下水ドレンの浄化処理」の難しさ。
現在でもドレン水処理の連続した運転に問題を抱えているが、一番のネックは汚染水に含まれる「トリチウム」を除去できる技術が日本には無く、日本が必要とする処理能力を持つ設備は、現在、世界には一つも存在せず現時点で存在するのは小規模な設備のみという現実。

現在はその装置を米国、ロシアやカナダの3社に米国の企業が実用化に取り掛かる段階のようだ。

これらの問題について触れない内容で放出容認という記事だけでは読者に対しては充分な情報ではないと思える。
少なくとも、上記のように内在する課題について言及して欲しいものだ。